開催概要
日本放射化学会第63回討論会(2019)はいわきで開催されます。期間は2019年9月24日(火)〜26日(木)の3日間を予定しています。
放射化学討論会は、わが国の核・放射化学研究者の研究発表と交流の場であり、第1回会合は斎藤信房(東大)が世話人となり、“死の灰”分析で知られるビキニ事件から間もない1957年に東京で開催されました。その後毎年1回開催され、本年9月にいわきで開催される討論会は第63回目にあたります。この歴史ある放射化学討論会は研究者の自主組織「放射化学研究連絡委員会」によって長らく運営され、1999年10月の日本放射化学会の設立からは日本放射化学会年会・放射化学討論会という二つの名称を冠した大会となっていましたが、日本放射化学会が主催する討論会という位置づけを明確にし、今回から標記のような名称とすることになりました。本討論会は、核・放射化学を中心に学際的な色彩を強めながら、広範囲な分野での研究交流の場として、多くの研究者にその発表の場を活用していただいております。
日本放射化学会第63回討論会(2019)も、放射性核種と放射線利用をキーワードに、核・放射化学、原子核物理学、宇宙地球化学、医学・薬学、核鑑識、福島事故等、幅広い分野の研究の交流の場として開催されます。特に今回は、日本放射化学会の創設20周年記念事業の一環としてロードマップセッションを設定し、放射化学研究の将来についての基調講演とパネル討論等の他、福島県内で初の開催であることから、討論会終了後の9月27日(金)に福島第一原子力発電所等の見学を企画しています。
実行委員会委員長 木村 貴海
(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)